子ども版「白熱教室」、やってます!

 小学生の考える力と伝える力を伸ばすコミュニケーション能力プログラムの初級クラス(2期生)にもれてしまわれた方、夏には3期生を募集する予定でおります。まことに申し訳ございませんが、今しばらくお待ちいただけますか。よろしくお願いいたします。
 子育て用のムック(学研)に「子どもの思考力・自己肯定を育む声がけ」にまつわる狩野の話が掲載されます。発売は3月末予定です。お楽しみに!

 Wonderful☆Kidsは、子どもたちの考える力を伸ばし、「生きる力」を伸ばすスクールです。
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こんにちは。Wonderful Kidsの狩野みきです。

この間の日曜から、また新たにコミュニケーション能力プログラム(小学生対象)の上級クラス(1期生)と初級クラス(2期生)がスタートしました。

その時、上級クラスの見学にみえた方がおっしゃったのが、

「まるで、子ども版白熱教室、ですね。すごい、おもしろい!」

マイケル・サンデル教授の「白熱教室」を意識したことはなかったのですが、子どもたちが「白熱」した様子で色々な意見を出し合う様子は、たしかにこの方のおっしゃる通り。うまいことをおっしゃるなあ、と膝を打ちました(ありがとうございます!)。

先日のプログラムでは、子どもたちは「読解」をしました。ある程度の長さの文章を読んだ後に私があれこれ問いかけると、子どもたちからはどんどん手が挙がり、オリジナリティあふれる意見がたくさん飛び出します。新しい意見が披露されるたびに、他の子どもの考えもさらに深まる…という、見事な「化学反応」が起きていました。

子どもたち一人一人の意見は、本当に「すごい」んですよ!

たとえば、いつも活発に意見を披露してくれる小学3年生の男の子は、この間のプログラムで、こう言っていました。

「本当はよくわかっていないのに、わかったつもりになるのは、危険だと思う。だって、ほら、ことわざであるでしょ、『能ある鷹は…』っていうの。本当は頭がいい人なのに、『この人、頭が悪いんだなー』って決めつけて近づいていくと、とんでもないことになっちゃう」

自分の頭の中にある知識と、独自の考えとが結びついて、すばらしい意見になっていますよね。自信をもって理路整然と話す姿は、頼もしい、の一言。

この男の子の意見を受けて、「じゃあ、本当に何かを『よくわかる』ためには、どうすればいいの?」と私が尋ねると…

「じっくり読む!」
「じっくり考える」
「他の人と話し合う」

と、子どもたちは口々に意見を言ってきました。

この上級クラスの子どもたちを教え始めたのは、ちょうど1年前。

1年前は、まだまだ「白熱教室」ではありませんでした。

1年かけて、じっくり考えることの楽しさ、話し合うことのおもしろさを体得してくれたのだと思います。お互いの意見の多様性をあたり前のように認めながら、話し合って、前に進むことができるようになりました。今や私は、そんな子どもたちをそばでじっと見守っている「コーチ」に過ぎません。

「グローバル教育」の必要性が叫ばれる今日。

私は、グローバル教育よりも何よりも、子どもたちには考えることを心から楽しでもらいたい、と思っています。そして、楽しむことを通して自信と自己肯定感と、本当の意味での多様性理解を身につけてくれれば、と願うのですが…もしかすると、そういう精神と態度を持つということが、「グローバル教育」なのかもしれませんね。

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