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こんにちは。Wonderful Kidsの狩野みきです。
最近特に耳にすることが多くなった、「自己肯定感」という言葉。
最近の子どもは自己肯定感が低い、とよく言われます。子どもよりもむしろ大学生や大人の方が自己肯定感が低いのではないか、と思うこともあるのですが…
そもそも「自己肯定感」って何でしょう。意味はわかってはいるけれど、今ひとつピンと来ない、という方は少なくないと思います。
自己肯定とは「自己のあり方を自分自身で認めること」。日本国語大辞典からの引用ですが、この定義、理屈ではわかるけれど、実感としてはわかりづらいような…
自己肯定感はよく、「自分は特別で大切な存在なんだ、と理解すること」という説明のされ方もしますが、これも、意味はもちろん理解できるけれど、今ひとつピンと来ないんじゃないかなぁ、と感じていました。
なぜかというと、日本社会で「自分は特別で大切な存在」と言うと、時には「自己中心」「自分さえよければいい」というマイナスのイメージが伴うからです。「謙遜の美学」に反するような響きがどことなくするんですね。
自己肯定感。生きていくための大事なパワーだと思います。
考えることが自己肯定感をもたらす→生きる力になる、と私はいつも言っていますが、でも、どうすれば、自己肯定感=自己中心ではない、ということをきちんとわかってもらえるかなぁ、とずっと悩んでいたところ…
つい先日、「自己肯定感」のいとも明快な定義に出会ったのです。子どもに長年お芝居の指導をなさっている方とお話していた時に、その方がサラリと、
「自己肯定っていうのは、自分のことを本当の意味で愛せること」
とおっしゃったんです。
彼女のこの言葉を耳にしたとき、目の前がパーッと開けた気がしました。
誰かを「愛する」というのは、その人の良いところも悪いところもトータルで見て「いとおしいと思う」ということですよね。その人の良いところばかり見て悪いところは見ない、というのでは、その人のことを「愛する」ことはできませんし、悪いところがあるからイヤだ、と言っていたのでは、誰のことも「愛する」ことはできません。悪いところのない人なんて、おそらくいないのですから。
自分に対しても同じなのだと思います。私は良いところがこれだけあって、でも悪いところもある。悪いところは直そうとがんばっているけれどなかなか直せない、でも、そんな自分を「私はこういう良いところと悪いところがあって、がんばってるけど失敗もしちゃう、でも毎日一生懸命生きてるよ」と、自分の存在を認めてやることが、大事なのだと思います。
本当に大事な誰かに向かって、いちいち「私はあなたのことを愛している」と連発する必要はないですよね(あ、もちろん、西洋風に連呼してもいいんですけど…)。同じように、「私は自分のことを愛しているんだ、愛しているんだ」と声高に言う必要もないのだと思います。自分の中で静かに「自分はこういう人間だとわかっているからこそ、自分のことを『こういう人間』として認めてるんだ」と思うことが、生きるパワーをくれるはずです。
そして、「自分はこういう人間だとわかる」ということは、「考える」ことがもたらしてくれる。私はそう信じています。
自分を本当の意味で愛せる子どもを、考えることを通してもっと増したい。そのためのお手伝いを、微力ながらしたい…と今日も思っています。
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