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なぜランゲージ・アーツ (LA) なのか

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◇ ランゲージ・アーツを柱としたLAMJコースに関するお問い合わせ・お申し込みはこちらよりお願いいたします(LINEでもお申し込み可能)。
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「日本語でできないものは外国語でもできない、まず日本語でしっかり考え、伝えられる力を」というミッションを掲げて2022年に誕生したMJ (=My Japanese)コースがこのたび、LAMJ(Language Arts of My Japanese)コースへと進化します。

LAMJはランゲージ・アーツ(Language Arts、LA)を大きな柱としたコースです。以下、LAMJコース指導責任者である私・狩野みきの「LAへの想い」をしるしました。

長文です。すみません。

でも、小中高生や保護者の方だけでなく、「話す」「書く」が苦手と思っているすべての方に読んでただけると嬉しいです。

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5年前、断筆を思い立ちました。それまで13冊の本を出し、それなりに売れた本もありました。でも書くのはもういいや、と思ったのです。

きっかけは当時小5だった息子に、お母さんは本を書くとイライラするからイヤだ、と言われたことです。申し訳ないと思いました。私がイライラしていたのは、何も生とか死とか深遠なるテーマと日夜格闘していたからではありません。書くという作業が純粋に辛かったのです。授業や講演で話していると楽しいし自分を表現できている気がするのに、書くとなると憂鬱になる。伝えたいことは山ほどあるのにうまく文字にのらない。狩野さんって書くより話すほうがおもしろいよねと言われたこともあり、あっさりやめました。

4年ほど経って、大学の授業でやってきたことを本にまとめたいと思うようになりました。書くことは変わらず嫌いでしたが、どうにかなるだろうと適当に考えていました。

しかしやはり書けません。もちろんある程度の文章は書けます。でも何を書いても空々しく、自分じゃない気がするのです。これが自分だ、と胸を張って言える文章を書いてみたい、書くことと本気で向き合おう、と覚悟を決めました。

関係のありそうな本を読み、書くとは何かと考え続け、名文を読み漁って「この人たちはいったいなんなんだ」と文豪相手に嫉妬もしました。巨大な暗闇であがき続けるような日々。あきらめかけもしました。でも、やっと、光が見えたんです。

私は、満足のいくしゃべりができるようになりたくて、何十年と努力を重ねてきました。でも「書く」については学校で教わった以上のことはせず、母語だし毎日使っていればそれなりに書けるようになる、と思い込んでいたのです。「書く」は話す以上に高度な技術を要するのに、何を勘違いしていたのでしょう。「書く技術」を磨かなければ納得のいく文章など書けるわけがない、とやっと気づきました。

そこで、大好きな村上春樹のエッセイ集『遠い太鼓』を引っ張り出し、「私もこんな表現をしてみたい」と思ったところを片っ端からノートに書き写すことにしました。心動かされた語句に線を引き、文・段落の構造を分析し、構造を真似て文を作り、おもしろいと感じる表現たちの共通項を探り、自分ならどう表現するかと考えて原典と比較しては「やはり村上春樹はすごいなあ!」と声を上げました。 村上春樹とひたすら取っ組み合いをしている感覚です。楽しくて楽しくてしょうがない取っ組み合い。

どんなに忙しくても1日1ページは分析すると決めて始めたノート作りは3冊目になります。だんだん、読ませる文章とは何か、自分はどんな表現が好きなのか、うっすらわかってきました。今なら書ける、書きたい、と思いました。書くことが明らかに楽しいし、自分を表現できている気すらします。そうして出来上がった原稿を、半年待ってくれた編集者に送りました。

数日後、編集者からのメールに「狩野さんらしい、とても良い原稿だと思いました」の文字を見つけたときのことは一生忘れないと思います。やった、私にもできた、と大泣きしました。でも—なぜこんなに苦労しなければならなかったのか、とも思いました。若い頃にランゲージ・アーツ(Language Arts 、略してLA)を教わっていれば苦しまずにすんだのに。

LAはアメリカなどの小中高ではおなじみの教科で、日本の国語とは違い、言葉を効果的に使うスキルを徹底的に指導するものです。私がLAに出会ったのは3年前、「こんな教え方があるなんて」と貪るように勉強して、今では大学の授業やMJコースの指導に使っています。でもまさか自分のためにLAを使うとは思ってもみませんでした。私が村上春樹を相手に続けてきた「取っ組み合い」はまさにLAだったのです。

LAを学ぶと生徒たちはゴロッと変わります。「何が良い表現なのか」「伝わる技術とは何か」を自分で探して分析・試行錯誤するうちに、自分が本当に伝えたいことは何なのか、それを伝えるにはこの技術でいいのか、必死に考えるようになります。自分の考えと「技術」の間を何度も行き来することで考える力がつき、言葉の感覚がどんどん鋭くなって、自分で納得のいく発表・作文を作り出せるようになるのです。

“Language Arts”は日本語で「言葉の技術」。言葉は技術です。効果的に書いて話すためには技術を学ばねばなりません。逆にいえば、学びさえすれば効果的に話す・書く力が手に入るのです。

はっきり言います。作文がうまく書けないのも、プレゼンが苦手なのも、あなたのせいじゃない。あなたは悪くない。国語は作文・プレゼンに必要な「効果的な技術」を教えてくれない、それだけです。

作文・プレゼンに自信を持ちたい人、「書く」「話す」で自分を表現したい人、私と一緒にLAを学びませんか。

学べば、人生はきっと、変わります。私のように。

以上です。お読みくださり、どうもありがとうございました。

狩野みき

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LAはLAMJコースで指導いたします。
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