☆「子どものためのクリティカル・シンキング」ってどんなことするの?という疑問にお答えすべく、単発の講座を12/2(日)に都内にて開催します。小学生対象です。詳細・お申し込みはこちらから。
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こんにちは。Wonderful☆Kidsの狩野みきです。
先日、友人が「おもしろい記事が日経に載っているよ」と言って、加瀬豊氏(双日会長) の手になるコラム(2012年10月29日夕刊)のことを教えてくれました。
題して「帰国しない子女」。
最近、駐在を終えると一人寂しく日本に帰国するお父さんが増えている、というのです。家族はそのまま居残り、子どもは引き続き海外の教育を受けるのだそうです。
このようなケースは欧米で中高を過ごした子どもたちによく見られる傾向で、彼らが日本に帰国したがらない理由のひとつは、どうやら欧米の学校での教育と関係があるらしい、と加瀬氏は書いていました。
欧米の学校教育は、自分の意見を持ち、それを皆の前で発表し、互いに意見交換をしながら前に進んでいくという性質のものだ、とこのコラムにはありました。たしかにその通りで、一人一人の意見を重視するこのような教育は、日本の今の教育との決定的な違いとも言えます。
一人一人の意見を重視する、という姿勢は、Wonderful Kidsの基本姿勢でもあります。主義主張の強い子どもを育てるのではなく、自分の意見も他の人の意見も大事、だからこそ一生懸命考えるし、他の人の話はきちんと聞いて、きちんと理解する。子どもだけでなく、大人にも(自戒の念をこめて)とても大事なことだと思っています。
先ほどの加瀬氏のコラムの終わりの方には、「そんな[互いの意見を重視するような]環境に育った帰国しない子女たちから見ると、日本の社会はいかにも『ぬるま湯』で、自分を成長させる場としては選択肢から外さざるを得ないという」とありました。
「ぬるま湯」かぁ…とあらためて考えさせられました。
と同時に、この1文は100%の聞き語りなのか、それとも加瀬氏の何らかの解釈が入り込んでいるのか、ということも気になりました。最終的にこのような表現に氏が行き着いた背景には何があったのかなぁ、とあれこれ思いをめぐらせました。
文字には完全に表しきることのできなかった「書き手の考え」に思いを馳せること。今私が気になっている、いちばんのテーマです。「正解」をはじき出すためだけに文章を読むのではなく、その文章を書いた人の立場に立って考え、きちんと理解すること。
子どもたちと一緒にじっくりと考えていきたいテーマです。
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