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☆ Wonderful☆Kidsは、子どもたちの考える力を伸ばし、「生きる力」を伸ばすスクールです!
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こんにちは。Wonderful☆Kids の狩野みきです。
先日テレビで、茨城県の市立中学がいじめへの独自の取り組みを始めた、というニュースを見ました。いじめについて「考えさせる」授業をやっている、というのです。
テレビでは、先生が生徒たちに「いじめを苦に死にたい、という少女の気持ちを考えてみよう」「どんな時に生きてるって感じる?」などの問いかけをしている授業風景が映し出されていました。
生徒たちから出た意見を、先生が一つ一つ「そうか」「そうだね」と受け止めている様子が深く印象に残っています。授業を終えてから取材に応じた生徒たちは、生きるということや、いじめられている人の気持ちを考えることは大事だと思った、とコメントしていました。
いじめの問題。教育現場にいる者として、親として、そして、社会の一員として、色々考えてきたのですが、このニュースを見て「考える力はやはり、子どもたちが日常を生きていくために不可欠」という思いをあらたにしました。
生きることについて考えたり、いじめられている人の気持ちになって考えればすぐにいじめがなくなる、というほど単純な話ではないと思います。でも、この中学のような取り組みを続けていけば、大事なことに気づく子どもが増えるはずだ、とも思うのです。「命の尊さ」という言葉の意味を、考えることを通してより多くの子どもがそれぞれのやり方で理解していくのではないか—先日のニュースは、そんな希望を抱かせてくれました。
私は「考えること」を教える時にはいつも、「いちばん大事なことは何?」「自分以外の立場に立って考えてみよう」としつこく子どもたちに言っています。自分にとって「いちばん大事なこと」がわからないときちんと考えることはできませんし、ひとりよがりにならないためには、自分以外の立場に立って考えることがとても大切だからです。
自分にとっていちばん大事なことがわかれば、自信が芽生えてきます。そして、自分とは違う人の立場に立って考えることは、思いやりや多様性を理解することに必ずつながっていく、と信じています。
自分にとっていちばん大事なことを見つけることも、自分とは違う人の立場で考えることも、決して簡単な作業ではありません。本気でやってみると、本当に消耗します。私は小学生も大学生も教えていますが、この二つのことをとことんやり抜いた教え子たちは皆、「疲れたぁ、もうやだぁ」と言います。
でも、「もうやだぁ」の先には、よりハッピーな毎日が待っていた、ということも皆少しずつ体感してくれているようです。
「考える力」は勉強よりも何よりも、子どもたちのよりハッピーな毎日と未来のためなんだよ、ということをもっと多くの人に理解してもらいたいです。
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