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2月4日に行なわれた「女性をもっと輝かせるための Critical Thinking」のレポートは、こちらをクリック。
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こんにちは。「子どものための Critical Thinking Project」を主宰しています、狩野みきです。
いきなり私的なことで恐縮ですが、私の上の娘(小2)は critical thinking(以下、CT)歴5年です。娘に「レッスン」として教えたことはありませんが、物心ついた頃から私(そして夫)に日常的に CT、つまり、じっくり考えることを奨励(強要?)されてきたので、当たり前のように日々 CT をしているようです。
CT と言うと、日本ではビジネス向けの難しい論理、というイメージが強いようですが、子どものためのCT と、大人(特にビジネスピープル)のための CT とでは、その内容がかなり違います。多角的に物事を見る、という点ではどちらも同じですが、子ども対象の CT は主に「もっと他の考え方もできるんじゃないかな」「なんでかな」といった問いを大事にします(それが、先日こちらのページでも書いたように「正解は一つじゃなくたっていい」という体感につながっていきます)。
では、子どもの頃から CT を身につけるとどんないいことがあるのでしょうか。それが今日のテーマですが、「いいこと」には例えば、「『答え』の多様性を許容できる」「他者理解の素地を作ることができる」「グローバル社会に必須の能力を習得できる」があります。
いやはや、何とも固いですね…それに、こう言われても、「答えの多様性を許容できて他者理解の素地ができると、じゃあ、どんな未来が待っているの?」というイメージが描きづらいですよね。
私から CT を学んだ子どもたちはどう感じているのか知りたくなり、CT 歴5年の娘に「じっくり考えるようになると、どんないいことがあるの?」と昨夜尋ねてみました。娘の口から出てきたキーワードは…
「自信」「ハッピー」「わかる」「世界が広がる」。
色々なことが「わかる」から「ハッピー」だし「世界が広がる」と思う、と娘は言っていました。30分ほど延々と説明してくれたのですが、中でも私がいちばん嬉しかったのは、娘の、次の一言。
「じっくり考えるクセがつくと自信がつく、だって、自分で一生懸命考えたことだから、そういう考えって大切に思えるし、自信をもって言えるし」。
最近は子どもだけでなく、大人(特に女性)の方たちに CT について話させていただく機会が増えたのですが、私の話を聞いた方たちからは、よく「CT を使って自分の人生を切り開いていくのが楽しみになりました」という、なんとも嬉しいコメントをいただきます。
自信をつけて、もっと人生を楽しむための CT。「人生を楽しむ」と CT とは一瞬関係がないように思われるかもしれませんが、日本語で書かれた CT 入門書 No.1とも言える「クリティカル進化論」の著者のお一人、道田泰司さんも同じようなことをおっしゃっているんですよ。その辺りのことは、また日をあらためて、書きたいと思います。とりあえず、今日はこの辺で。