critical thinkingというスイッチがある、人生

こんにちは。子どものためのCritical Thinking Projectを主宰しています、狩野みきです。

critical thinking なんて、そんな難しいことを子どもに身につけさせて、自己主張ばかりする子どもになってしまわないの?という疑問を色々な方からいただきました。どうもありがとうございます。その疑問への私なりのお答えを以下に、書かせていただきますね。

日本に住み、日本語を母国語とする私たちは、これから2つのコミュニケーション・スタイルが求められていくと思います:

①「あ・うん」の呼吸を前提として、言わんとすることを察するタイプのコミュニケーション

②可能な限り言葉を使ってわかりあおうとするタイプのコミュニケーション

今までの日本は、主に①の「あ・うん型」のコミュニケーションが重視されてきたと思います。それに対して、②の「言葉でわかりあう型」は主に西洋のコミュニケーション・スタイルですが、グローバル化が進む今日、日本でも注目されるようになってきたスタイルですね。

「あ・うん型」になれ親しんできた人がいきなり「言葉でわかりあう型」に移行するのは難しいと思います。何を言葉に出して表現すべきか、すぐにはわからないからです。

一方、あ・うん型をよしとする社会で「言葉でわかりあう型」を押し通しても、意思の疎通は難しいと思います。何でもかんでも言葉として表現すると、「うるさいなぁ」「理屈っぽいなぁ」と思われかねないからです。

「子どものためのCritical Thinking Project」でご提案したいのは、「あ・うん型」のスイッチと、「言葉でわかりあう型」のスイッチの両方を子どもに持たせてあげてはどうか、ということです。この2つのスイッチを持っていれば、必要に応じてどちらかのスイッチを押すことができます。コミュニケーション・スタイルを柔軟に変えることができれば、世界がもっと広がるのでは、と思うのです。

critical thinkingは「言葉でわかりあう型」のベースとも言える考え方です。相手の発言の是非を見きわめ、必要に応じてより良い選択肢を模索するためには、色々な「言葉」を使って相手とコミュニケーションをとらなければなりません。色々な言葉を交換しながら、お互いに理解を深めていく…そんなコミュニケーションのためのスイッチを持つためのお手伝いができれば、と考えています。

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