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生きる力の大事な基礎、それが考える力

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ごあいさつ
考えることを通して子どもたちにより大きく羽ばたいてもらいたい、という願いを込めて、「子どものためのCritical Thinking Project」は WonderfulKids として生まれ変わりました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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こんにちは。Wonderful☆Kids の狩野みきです。

Wonderful☆Kids では、子どもたちに「考えること」を教えていますが、考える力はなぜ大事なのでしょうか。

サイトもリニューアルした今日は、このことについてあらためて考えてみたいと思います。

私には二人の子どもがいます。我が子には、どのような状況にあっても前向きに生きていける人間に育ってほしいと思っています。たとえ私がいなくなっても一人で生きていける力、生き抜いていける力—つまり「生きる力」は、親が子どもに与えてあげられる、いちばんの「財産」なのではないでしょうか。

そして、この生きる力の土台となるのが「考える力」だと思うのです。

何があっても子どもが一人で生きていけるためには、5つのパワーが必要だと考えています。その5つのパワーとは…

  1. 自信
  2. 自己肯定力(自分は大事で特別な存在なんだと思う力)
  3. 自分の気持ちを伝える力
  4. 他人を思いやる力
  5. 知識を活用する力

私は、子どもたちに教える時にはいつも「どうして?」という問いかけを大事にします。

「ピアノがうまくなりたい」→「どうして?」→「ピアノが好きだから」→「どうしてピアノが好きなの?」→「お母さんがピアノが好きだから」→「お母さんが好きなことは、どうして大事なの?」

…このように、「どうして?」と問い続けていくと、(大人もそうですが)子どもはある時点で「そうか、私はこういうものを大事だと思っているんだ」「ボクはこういうことが得意なんだ」と気づき、自信や肯定感を身につけます。じっくりと考えることのできた自分を誇りにも感じますし、また、考えがはっきりとしたものとなるので、相手に自分の思いをより伝えられるようになるのです。

一方で、思いやる力。これは、他人の立場を本当に理解してはじめて、備わるものだと思います。

私は子どもたちによく、「あなたがもしもスウェーデン人だったら」「あなたがもしもお母さんだったら」と、他の人の立場に身を置くアクティビティをしてもらいますが、これは、子どもたちに「もしかしたら、他の人は自分とは違う考え方をしているのかもしれない」と気づいてもらうためです。

さらに、状況や目的に合わせて、頭の中にある知識を活かす力。これも、生きていくための大事な力です。

「ピラミッドはどうやって作ったんだと思う?」と子どもたちに尋ねたところ、ある2年生の男の子は「跳び箱の時に使う踏み板のもっと大きなのにレンガを抱えた人を乗せて、その人をピラミッドの上まで飛ばして、レンガを積み上げていく」と答えました。

何ともすてきな発想!古代エジプトには電気がなかった、という知識と、体育の授業で使った踏み板の仕組みとが見事に結びつけられていますよね。

考えることを通して、未来を前向きに生きていく力を身につけてほしい。すばらしい可能性を秘めた子どもたちに、すばらしい力をもっと伸ばしてほしい。

Wonderful☆Kids という名前には、そんな私の思いが込められています。