投稿者「miki」のアーカイブ

もうすぐ、1st anniversary!

 Wonderful☆Kidsは、子どもたちの考える力を伸ばし、「生きる力」を伸ばすスクールです!
 9月開講の「ママのためのクリティカル・シンキング講座」(全10回)の申し込みが始まりました。(詳細・申し込みはこちらページの下部にございます)
 「人生を主体的に生きるための、クリティカル・シンキング」(7/21)のご案内・お申し込みはこちら
 「ボクたち、ワタシたちだってかんがえるよ!〜年中・年長さん向けの<考える>プログラム〜」はおかげさまで定員に満ちたため、申し込みを締め切らせていただきました。第2弾も企画しておりますので、ご期待下さい。
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こんにちは。Wonderful☆Kids の狩野みきです。

Wonderful☆Kidsを立ち上げて、そろそろ1年になります。

立ち上げる前には長い長い「あたため期」があったのですが、その原点とも言えるのが、このサイトのいちばん上にいつも載せている絵です。

携帯ではこのトップの絵が表示されないので、携帯でこのサイトをご覧下さっている方のためにも、この絵のオリジナル・バージョンをお見せしますと…

娘(小3)がまだ年長さんだった時にいわゆる「お受験塾」のトライアルに連れて行ったのですが、その時に出された問題に使われていたのが、こんな感じの絵でした。

このバスと車の「違い」を答えなさい、というのが問題だったのですが、娘は「バスの方は四角い感じ、車の方は丸い感じ」と答えました。ところが、これは「不正解」。正解は「両者の機能・素材に言及したもののみ」と教わりました。

普通に考えれば「正解」になり得るものまで「不正解」と言われることに、一種の憤りすら感じました。それまでも感じていた、日本の「正解主義」。その一端を見たような気もしました。

決められた正解を求めながら勉強すること自体が悪い、と言っているわけではないのです。1+1の答えは「3」では困ります。でも、多様な答えがあり得る問題まで「正解は1つ」と言われてしまうと、子どもはいずれ自分の答えに自信を失ったり、考え・学ぶ喜びを感じなくなってしまうのではないか、と危惧したのです。

子どもたち一人一人の「自慢の答え」をとにかく受け入れてやれる場を作ってやりたい—最初はその一心でした。どんな答えだって、一生懸命考えればOK!自信を持って言ってみよう、何でも聞くよ、という場を提供したかったのです。

しかし、どうすればそのような場を作ることができるのか。意見を言う場が「考えることって楽しい!」と気づくことのできる場になったら、もっとすばらしいのではないか。もしかしたら、20年間大学で教えて来た「考えること」を子ども向けにアレンジできるかもしれない。そもそも、子どもたちに「考える力」を育んでほしいのはなぜ?—模索し、考え続ける毎日でした(私は今も「考えること」についていつも考えていますが…)。

そして行き着いたのが、Wonderful☆Kidsの「考える」プログラムです。みんなで意見を出し合って、話し合って、自分たちだけの「答え」を見つける。プログラムに参加している子どもたちを見ていると、「考える」という名の冒険の旅に出ているように思えます。発見して、ワクワクして、開拓して…迷ったらお互い助け合って、また前に進む。自分たちの自慢の答えにたどりついた時の子どもたちの笑顔は、キラキラと輝いています。

Wonderful☆Kidsのプログラムに参加している子どもたちのお母さま方からは、「うちの子は、自分の言葉で考えを伝えることの楽しさを実感してきているようです」「学校の授業でも以前よりもずっと発言するようになりました」などの嬉しいコメントをいただくことも増えました。Wonderful☆Kidsを始めて良かった、そして、ご理解いただいて本当にありがたい、と心より思う毎日です。

この1年、色々な方から励ましと応援、ご助言をいただいてWonderful☆Kidsは成長してきました。皆さまの温かいご支援とご理解、本当にありがとうございます。そして、いつもすてきな「答え」と笑顔と発見を私にプレゼントしてくれる、すばらしい子どもたち、どうもありがとう。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

☆コメントはこのサイト上のコメント・ボックス、あるいは、Wonderful☆Kidsのフェイスブックページに寄せていただけるとたいへん嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

好きなものの「理由」を考えることの難しさ

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こんにちは。Wonderful☆Kids の狩野みきです。

私は大学で長年「英語の論文指導」の授業をしているのですが、その授業で学生たちに最初に取り組んでもらう課題が「卒業論文のテーマになりそうな『自分の好きなこと』を見つける」です。

日本でずっと教育を受けてきた若者にとって、実はこの課題はけっこう手強いのです。自分は何が好きなのかわからない、「自分の好きなこと」はわかってはいるけれど今までそれについて落ち着いて考えたことがない、「好きなこと」をめぐる考えをどうやって発展させればいいのかわからない、などなど…学生の悩みは様々です。

日本の大学生が英語で論文を書くというのは並大抵のことではありません。だからこそ「本当に好きなこと」について書いてほしい、と思っています。自分と向き合って、じっくりと「私は何が好きなのか」ということを考えてもらいたいのです。

自分が本当に好きなこととは果たして何か。私は○○が本当に好きなのか。この問いに答えるためには「私はなぜ○○が好きなのか」という質問を問い続けることが大事だと思います。なぜ?なぜ?としつこいぐらいに問い続けることによって、自分は「○○」が本当に好きなのか、自分とはどういう人間なのか、もしかしたら本当に好きなことは「○○」じゃないのかも…ということがおぼろげながらわかってくる、と思うのです。

しかし、これが難しい。「なぜ好きなのか、答えが出て来ないんです。行き詰まっちゃいました」と悩みを打ち明けてくれる学生もいます。大人でも、好きなものの「理由」を見つけるのは難しい、と感じる人は多いようです。悩みを相談してきた学生とは、いつもとことん対話することにしています。

例えば、Aという映画が好きなB子さん。「なぜAが好きなの?」と聞くと、最初に出てくる答えはたいてい「すごく感動したから」といった類いのものです。そこでさらに「なぜすごく感動したの?」と尋ねると「うーん、主人公とその奥さんの話がすごく感動的で…夫婦っていいなぁって」と少々話が具体的になってきます。今度は「B子さんは、夫婦を扱った映画って大体何でも好きなの?」と聞いてみると「えー、どうだろう…」と、ここまで来るとしばし考え込んでしまう人が多いようです。

想像力をめぐる論でも知られる、アメリカの詩人 Lewis Hyde 氏はその著  The Gift の中で、<あるもの>の価値を見つけるためには、その<あるもの>を自分から切り離して客観視しなければいけない、と言っています。また、「我々は、<あるもの>を他のものと比較することによって、そのものの価値を導きだす」とも書いています。

学生のみならず、私たちが「なぜ私は○○が好きなのか」という問いに対して明確な答えが出しづらいのは、Hyde氏の説に沿って言えば、その「好きなもの」を自分から切り離して客観視しなければいけないから、という側面もあるのではないでしょうか。

まずは、「好き!大好き!」という気持ちをしばらく「保留」しておいて、客観視してみる。その上で、何か別のものと比較してみる。上の例で言うと、Aという映画と「夫婦を扱った映画全般」を比較した問いが、これにあたりますね。

「好きなもの」と「それを好きな自分」を客観視する。意外に思われるかもしれませんが、これが得意な小学生もいます。その子どもたちの「ボク・私が○○を好きな理由」を聞いていると、たいていは「○○」以外のものと比較したり、「もしも○○がなかったら…」という架空の状態と現実とを比較して説明しているようです。

週を追うごとに、「好きなことが見つかりました!」と晴れやかな笑顔を見せてくれる学生が増えてきました。自分だけの「答え」が見つかるまでにかかる時間は人それぞれ。焦らず、じっくり、一緒に考えていければ、と思っています。

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